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CDショップの衰退


この項目は「天下御免のエイ・ベックス!」と非常にかぶるような問題ですが、路線が違うためあえて別項目としてお話しします。

CDの全体売り上げ自体はそんなに落ちてはいないと思われますが、間違ってもいい状態ではないでしょう。なぜなら、各地の地元のCDショップにかげりが見え始めたからです。すでに勢いをなくしているところ、まもなく閉店する所、勢いはあっても規模を縮小したという所とあり、様々です。
在庫処分という事で半値ぐらいで旧譜を販売したり、新しいものしか取り扱っていなかったりしています。半値で売っている場合はお客としてはいいのですが、新しいものしか扱っていない場合、昨今の音楽事情をみるにつけ、それはたいそう使いづらい店であるといわざる得ません。
そのかわり大型店がその幅をきかせているようですが、新しいものしか扱っていないという点ではその例に漏れずです。

それでインターネットを通じた通信販売に頼るようになりますが、ここで地元のCDショップでものを買う事の優れた点を上げてみましょう。
まず、顔見知りとなれば予約がとてもスムーズにいきます。一言言えばいいだけです。
「今度の光永亮太のやつ」といった具合にです。
次に、店長の器量をみる事で音楽的関心を高める事ができます。その店長が「ほーしゃれたもの聞くねぇ」となればあなたのその音楽に対するポテンシャルは遺憾なく注がれる事でしょう。後でいい思い出にもなります。

そして一番重要なのは、あなたが興味のないものにふれる機会が多くなるという事です。それはネットでは絶対にあり得ない、または相当の確率でないとこない事です。いずれ、あなたがそれにふれる機会が多く、何らかの拍子で今まで関心のなかったものにふれていこうとする準備ができあがっているからです。
それは「あ~わ行」まですべての棚をあさる事ができるという事です。これが意外と重要です。ときにはあなたの記憶を掘り起こす作業までやってくれる事でしょう。

しかしそれはいずれも店に行かなければ成り立たない事です。
レコード会社はコピー防止策に躍起になっていました。そしてコピーをするからCDが売れないのだと言いました。ではどうせの事ですから、一人あたり毎月何枚CDを買えばいいのかを提示すればいいのです。しかしそれを提示していたでしょうか。いいえ、そんな事眼中にもないという感じでしたね。
もっともCD購入は自主的行動に寄らなければ意味がないからです。
値段を安くした所で駄作では誰も買いません。それと一緒です。
しかし曲数の割に高すぎるというのは間違いではありません。
その高すぎるCDをたくさんの人がデビューして作り出しているのです。CDを出しまくる事は勝手ですが、買い手は無限ではありません。中には誰かに借りてコピーですまさないといけない人もたくさんいるはずです。今の音楽はそれでないと音楽の恩恵を受けられない人たち、そういう年齢層に向かって作っているのですから、売れるはずがないという事を覚悟すべきでしょう。

たくさん稚魚を放流して戻ってきた個体はとても小さい上に買い手がつかない。
そして、買い手がつかないので小さい店はたたむしかない。
これが日本の新しい音楽事情とかしているような気がします。
by youkeiexc | 2005-03-16 19:43 | ぶっちゃけ→他事騒音 | Trackback | Comments(0)
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